カウンセリングとは

 カウンセリングとは,カウンセラーと患者様(場合によってはクライエントと呼ばれます)とが相談室で一定時間対面し,言語・非言語的な交流を通して,問題の整理や問題解決に至るまでの道筋を考える機会です。本院における相談室は,外に声が漏れる心配もなく,お話いただいた内容が漏洩することもございません。日々の生活でお話することができない内容であっても十分にお伺い致します。また,本院では,臨床心理士および公認心理師資格を保有するカウンセラーが責任を持ってカウンセリングを担当致します。

カウンセリングの効果はあるの?

 身体の傷がふさがるような,目に見える効果を実感できることは少ないと言わざるを得ません。こころの傷はふさがるまでに時間を要するものです。しかし,カウンセリングや心理療法などの専門的な介入を適切に用いることで,日常的な不適応感や苦しさが軽減することが期待できます。瞬間的な体験や持続的な体験など,こころの傷ができる要因は多様で,個人差も多くあります。カウンセリングや心理療法などといった心理的支援を受けることで,長期的には効果を実感できることでしょう。

カウンセリングの流れ

 本院では、カウンセリングは、概ね50分で実施します。カウンセリングの一番はじめの機会(初回面接やインテーク面接と呼ばれます)で、カウンセリングの効果や限界などを説明致します。患者様に同意を得た後、継続した面接が開始されます。カウンセリングの中断や終結も十分に話し合いをしながら慎重に決定致します。流れは以下の通りです。

申込

1.電話やネット予約によりお申込みください。医師による診察や検査などをお受けいただく日時など,決定致します。
2.診察後,カウンセリング・心理療法をお受けいただく日時など,決定致します
3.カウンセリング・心理療法の初回面接(インテーク面接)をお受けいただきます
4.継続したカウンセリングの必要性について患者様と一緒に考えます

料金

初回面接 個人60分  8,800円
初回面接 合同60分 11,000円
個人カウンセリング50分  6,600円
90分  8,800円
合同カウンセリング50分  8,800円
90分 11,000円
コンサルテーション・スーパービジョン50分  6,600円
90分 11,000円

料金は税込みです。保険適用外です。※お会計は現金のみのお取り扱いとなっております。
初回を除き、料金は前払い制です。次回予約時にお支払いください。
コンサルテーション・スーパービジョンは経験のある臨床心理士・公認心理師が担当します。
その他、まずはお気軽にご相談ください。

キャンセルポリシー

  • 当日キャンセルの場合、料金の全額をいただきます。
  • 当日の時間変更はできません。
  • キャンセルおよび時間変更は前日18時まで(休診日の場合,休診日以前の診療日18時まで)にお電話でご連絡ください。たとえば、月曜日の予約を別日に変更したい場合、土曜日18時までにお電話でご連絡ください。
  • キャンセルおよび時間変更が2回続いた場合、以後のご予約をお取りできないことがあります。

秘密は守られます

カウンセリングでお話いただく内容は,外部に漏れることはありません。安心してお話ください。ただし,自傷他害(自らを傷つける,他者を傷つける可能性がある場合)は例外もございますので,詳しくは担当するカウンセラーにお尋ねください。

カウンセリングと心理療法はどう違うの?

カウンセリングは主にみなさんのお話を伺い,現状の理解や問題を作り上げるプロセスを理解することで,アセスメント(状態の理解と支援の方向性を定めることをアセスメントと呼びます)を行います。したがって,問題を深く理解し,その上で複雑に絡まり合った問題を整理し,支援することがカウンセリングで行っている主要なことと言えるでしょう。そして,心理療法は,カウンセリングを行う中で取り入れられる方法と位置付けると分かり易いように思います。カウンセリングと心理療法を明確に分けることは難しい側面もありますが,「カウンセリングをしながら心理療法を取り入れる」とイメージしていただけると良いでしょう。

資格はなぜ必要なの?

臨床心理士や公認心理師といった、心理専門職が有する資格がない場合であってもカウンセリングを行うことや、カウンセラーと名乗ることは可能です。また、資格によらず、有益なカウンセリングを提供することもあるかも知れません。一方で、臨床心理士や公認心理師という資格は、カウンセリングや心理療法をはじめとした対人支援の専門性を担保していることを証明するものでもあります(もちろん資格があるだけではだめで、専門職としての職能を高めるため、日々研鑽する必要があります)。こうしたことから、資格を有することは、イコール、一定の職能が担保されていると理解することが可能であり、カウンセリングや心理療法を受ける際の道標となるでしょう。