心理療法とは

心理療法とは、すべてではありませんが、理論的背景があり、一定の手続きをもって実施される専門的かつ心理的な介入をさします。一言でいえば、「しっかりしたやり方が定められた心理的支援法」といえます。このように心理療法は専門的なものであり、安全性が確保された場所で、安全に施行される必要があります。
さまざまな心理療法が存在しますが、本院で施行可能な心理療法は以下の通りです。

認知行動療法

 さまざまな技法を用いて,認知的側面(ものの考え方やとらえ方)と行動的側面にアプローチします。困難な日常生活を送る中で,「少し良くなった」や「自分でもできた」などという経験を通して,より良く生活を送るためのスキルを手に入れることを目指します。

行動療法

 特に行動的側面に対してアプローチします。具体的には患者様の問題行動を同定し,その問題行動を改善するための各種技法を用い介入します。

認知療法

 特に認知的側面(ものの考え方やとらえ方)に対してアプローチします。

来談者中心療法

 成長や自己実現を目指し,より健康的に生きることをテーマとした支援法のひとつです。非指示的療法とも呼ばれ,セラピスト(カウンセラー)とクライエント(患者様)とのセラピー関係のもと,「今,ここで」の体験過程を重視した専門的な関わりを指します。

対人関係療法

 「重要な他者」との関係を取り上げ,重要な他者との関係や,重要な他者に対する認識を検討することで,より具体的かつ実践的な対処法を考えます。

精神分析的心理療法

 伝統的な心理療法のひとつです。これまでの生き方をセラピスト(カウンセラー)とクライエント(患者様)とが一緒になって振り返り,深く分析し,理解するといった専門的なプロセスを体験します。