厚生労働省の定義では,「自閉症,アスペルガー症候群,注意欠如・多動性障害,学習障害,チック障害などが含まれる」とされています。障害といわれてしまうと,“病的な何か”のように感じてしまうこともあるかも知れませんが,病気ではなく,特性(持って生まれた特徴)といえます。
厚生労働省の定義のうち,DSM-5という診断基準では,自閉症とアスペルガー障害とをまとめて,自閉スペクトラム症(ASD)と呼ばれます。ASDの場合,こだわりや対人コミュニケーションの困難さ,知覚の問題(視覚的な記憶,聴覚的な記憶などの困難さ)などが特徴です。ASDの特徴をもっていても,十分に社会に適応し,生活を送っている方々も多く存在します。一方で,ASDの特徴があるからこそ,会社で仕事のミスが連発してしまう,同僚とうまくいかないこと,学校では授業に集中できずに生活が困難になってしまうことなどとった問題が生じていることもあります。
ここでは医療と協働しながら,個人の特性を精査し,必要なスキルを拡充するお手伝いを行います。具体的には,心理検査を用い,個人特性を精査し,有効といわれる方法を試しながら,より良い生活を送ることができるようお手伝いします。
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