早いもので2024年も4月を迎え,新年度となりました。コラムもなかなか執筆することができずに大分間が空いてしまいましたが,久しぶりに執筆してみたいと思います。ある雑誌に連載をしているのですが,つい最近「居場所」についていくつかの研究うを引用しながら考察しました。みなさん「居場所」はありますか?居場所には物理的な居場所と心理的な居場所があります。たとえば,教室や会社に机があるという状況は物理的な居場所がある状況です。一方で,「ここに居て良いと感じる」ことは,心理的な居場所がある状況です。心理的な居場所に恵まれないと,ストレスをより強く感じる可能性も高く,環境への適応感も下がってしまい,不調を引き起こしてしまうこともあるでしょう。それでは,心理的な居場所はどのように築かれるのでしょう?いろいろな方法があると思います,ひとつは人と人との関係の中で生じる情緒的なやり取りが心理的な居場所を築く有効な方法です。人と人との関係はとても難しいもので,100%良いものにすることも至難の業です。100%ではなくても良いのです。自分自身にとってより良い関係性が手に入ると,とても良いですね。心理的にも身体的にも消耗する季節でもあります。消耗することも忘れてしまうほど忙しい季節かも知れません。良い意味でほどほどに,が大切かも知れません。